他責思考という言葉を知っていますか?
他責思考とは、何か問題が起きた時に、自分以外のものに原因を求める考え方です。
反対に、「自分に落ち度があった」「改善すべきところがあった」と自分の悪かったところを省みるのを自責思考といいます。
この記事では他責思考のデメリットや、他責と自責の具体例をご紹介します。
他責思考はなぜダメなの?
皆さんは、何か壁にぶち当たった時に、無意識に自分以外のものを責めていることはありませんか?
「時期が悪かったから」
「環境が悪かったから」
「周りの人が悪かったから」
何かがうまくいかない時に、こうやって自分以外の物のせいにしたことは誰にでもあるはずです。
また、新しい一歩を踏み出せない時に
「時間がないから」
「お金がないから」
「前例がないから」
「家族の理解・協力を得られないから」
「子どもに手が掛かるから」
上記のように自分以外のものに原因を求めるのも他責思考です。
他責思考はラクです。
自分以外のもののせいにしていれば、自分の至らない部分から目を背けられるし、自分が責任を負うこともありません。
ですが、他責思考を続けていても、問題を根本的に解決することはできません。
問題の原因を探ろうとせず、何かのせいにして現実から目を背けているわけなので当然ですね。
問題を自分以外の物のせいにするのは簡単ですが、その問題を本当に解決したいと願っているのであれば、他責思考はやめるべきでしょう。
問題解決への一番の近道は自責思考
他責の反対は自責です。
自責とは、何か問題が起きた時に「自分に原因があるのではないか」と考えることをいいます。
例えば、「夫が家事を手伝ってくれなくて困っている」というケースを考えてみましょう。
この場合、奥さん目線で他責的な考え方をすると「なんで私がこんなに大変な思いをしているのに夫は手伝ってくれないの!気が利かない人だわ!」となります。
それに対して自責思考では「夫が家事を手伝ってくれないのは、自分の振る舞いに原因があるのかも?」と考えます。そして、自分の行動を変えることで夫に家事をしてもらおうと考えるのが自責思考です。
他責思考をしていると、いつまで経っても根本的な問題(夫が家事をしないこと)は解決しません。そのまま口喧嘩になってさらに夫婦仲が悪化していくケースも多いでしょう。
ですが自責思考だと、夫が家事をしてくれないことについて以下のように捉えられます。
「夫には家事が難しすぎるのかもしれないから、できる家事から任せて少しづつレベルアップしてもらおう」
「そもそも夫は家事をしてほしいことに気づいていないのかもしれないから、自分の気持ちを分かりやすく伝えてみよう」
「家事のモチベーションが上がらないのかもしれないから、夫の好きなデザインの掃除用品を、手に取りやすい位置に置いておこう」
「小言を言われるのが嫌なのかもしれないから、できないことには目をつぶって感謝だけを伝えてみよう」
「自責思考」とは、「自分のせいでうまくいかない、自分が悪い」というように無意味に自分を責めることではありません。
起きている問題に対して、「自分に落ち度はなかったか?」「自分からアプローチできることは何か?」と考えるのが健全な自責思考です。
他人を責めるのではなく、「自分にできることは何か?」を考えるから、問題に対する解決策を柔軟に考えられるのです。
他責・自責のバランスを取るのが大事
他責思考より自責思考のほうが良いからといって、物事に100%自責思考で向き合う必要はありません。
世の中には、自責思考でどんなに頑張っても解決できない問題もあります。
自分にできる最善の行動をとっていても物事がうまくいかないこともあれば、自分にはなんの落ち度もないのに突然不幸に見舞われることだってあるでしょう。
当然ですが、そんな時に無理に自責思考で頑張る必要はないんです。
大切なのは、他責と自責のバランスを取ること。
すべての問題について「自分にできることはないか?」と考えていたら、誰だって疲れてしまいます。
自分にとって大切な問題を見極め、必要な時にだけ自責思考を取り入れられたらそれでOKです。
いつも自責思考で頑張っている人だって、たまには生産性のない愚痴をこぼしてすっきりするのも良し。
あえて他責思考をすることで、変な責任感を感じずにかえって良い結果になることもあります。
他責思考も自責思考も、過度になるとよくありません。
責任感や向上心が強い人は、過度な自責思考で自分を追い込まないよう注意したいですね!
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